フィルムカメラ買取額アップ術ブログ

これで査定アップ!フィルムカメラを買取に出すときのコツとチェックポイント

そもそも、どんなことで買取価格が変わってくるのか?

デジタルカメラや最近のモデルのレンズなどを買取に出す際は、それほど使用した痕跡も多くなく、また故障や不具合があるケースも少ないので、買取価格にはあまり差が出ない場合がほとんどです。しかし古いフィルムカメラやレンズはコンディションが千差万別です。また今ではもう手に入らない機種もあります。

どんなポイントで買取価格が変わるのか、高く売却するにはどんなことに気を付ければ良いのかを解説していきたいと思います。


目次



チェックポイント[1] 外観のきれいさ、使用感の少なさ、保存状態の良さ

中古フィルムカメラはそもそも古いカメラやレンズが多いので、必然的に状態が良くないものも多く見受けられます。比較的新しい中古デジタルカメラよりは、外観の状態に差が付きやすいです。

特に劣化が出やすいのは、ボディの底にキズや塗装剥がれがある、ペンタ部(カメラのファインダーの頂上部)にアタリ(凹み)がある、ボディの肩(上部の左端や右端)の塗装が剥げ落ちる、などの症状が挙げられます。

しかし逆に言うと、保存状態が非常に良く、見た目も綺麗で使用した形跡がほとんど見られないような状態の良いものは、それだけ高い買取価格になります。場合によっては倍くらいの差が出る場合もあります。

何十年も前のカメラなのに新品のように綺麗なままのものは、今となっては非常に貴重で、そういった個体を必死に探しているコレクターの方も存在しています。

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チェックポイント[2] 正常に動作するか、不具合はないか?


フィルムカメラは、やはり製造されてからかなり時間が経過していることがほとんどなので、何かしらの不具合が生じていることも少なくありません。

よくある不具合の症状としては、スローシャッターが粘っている(シャッター速度が本来のスピードより遅くなっている)、露出計が動作しなくなっている、ファインダーにカビや曇りが発生している、などがあります。

ただ、もともとが高額なものや希少なカメラやレンズであれば、例え不具合があったとしても、症状によりますが、それでもかなりの買取価格になる場合もありますので、あきらめずに一度査定に出されてみることをおすすめします。

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チェックポイント[3] レンズの場合はカビやクモリが出てないか?

レンズのガラス部分は、通常は何枚ものガラスが組み合わされていて、ガラスとガラスの間の空間は密閉状態になっていますので、レンズ内部に細菌が繁殖したり空気中の水分がこもってしまう場合があります。

レンズは、フォーカスやズームをしたときに、どうしても極小さなガラスの隙間から空気中のカビの胞子が入ってきて、カビが発生してしまう場合があります。カビが発生すると、レンズ内部に汚れのような、または雪の結晶のようなカビやが確認できます。

また、カビと比べて分かりにくいですが、カビと同様によく発生してしまう症状としてクモリがあります。クモリが出ると、熱々のものを食べる時にメガネが白く曇るような感じになります。ただ、酷いクモリを除き、クモリが発生していても、ちょっとガラス部分を覗いても分からない症状もありますので注意が必要です。

レンズは使用していれば、必ずと言ってよいほど小さなホコリが混入してしまいます。単焦点レンズよりもズームレンズの方がその傾向が顕著です。ただこれは撮影や写真の質には基本的には影響しませんので(酷い場合を除く)、よって買取価格にも影響はありません。

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チェックポイント[4] 付属品はどのくらい残っているか?

古いフィルムカメラやレンズにとって、付属品の有無は買取価格に非常に影響するファクターでもあります。なぜなら発売からかなりの時間が経過しており、しっかり当時の付属品まで残っていることが非常に稀だからです。

通常のレンズキャップやフード、ストラップだけであれば、残念ながらそれほどプラス要素にはなりませんが、例えば新品のように綺麗な状態で、かつ発売当時の元箱や説明書なども一式全て揃っていると、買取価格はかなり上がります。このような状態ですと、ほぼ上限価格が出ます。

また、見逃しがちな点として、オプションとして販売されていた当時のバッテリーグリップやケースなどは、それだけで場合によっては数万円の買取価格が出るものもあります。

査定に出される際は、安易に付属品はほとんど価値がないものと決めつけずに、カメラやレンズと一緒に査定に出される方が良いでしょう。

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チェックポイント[5] もともと高額なモデルもしくは希少モデルか?


これはお持ちではない方には、身も蓋もない話になってしまいますが、発売当時から高額だったモデルはやはり今でも高値が付きます。物価の変動があるのはもちろんですが、機種によっては発売当時の新品価格よりも高くなっている機種もあります。

また、希少なカメラやレンズも高値が付く傾向です。珍しいからといって全てのものが高額買取になる訳ではありませんが、なかなか市場にも出回ることがないけれど、非常に人気があるモデルもあります。

>> 買取価格例一覧はこちら

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普段からできる査定額アップのコツ

湿気はカメラ・レンズの敵!

できるだけ湿気を避けて保管するように心がけましょう。できればドライボックス(防湿庫)に入れて保管することが望ましいです。ドライボックスは高価なものもありますが、アマゾンなどで数千円で買えるものもあります。

ホコリは常に除去しておく

特に古いフィルムカメラは、レンズやカメラのファインダーなどにカビなどが発生しやすいです。なので、ほこりが付着したままで保管しておくと、カビの温床になってしまいます。市販のブロワー(写真のほこりを飛ばす小さいポンプのようなもの)やレンズクロスを使用して常にホコリは除去しておきましょう。

使用しないときでも、ときどき動かす

カメラは使用しないときでも、空シャッターを切るなどして、固着などが起きないように定期的に動作させることをおすすめします。

使わない時は電池を抜いておく

フィルムカメラは比較的新しいものを除き、いわゆる乾電池を使用する機種がほとんどです。現在のデジタルカメラなどに使用するリチウムイオンバッテリーと違い、長時間ボディに装填したままでいると、液漏れ(電池の内部の液体が漏れ出してくる)が起き、場合によってはそれが原因で故障してしまうこともあります。

愛を持ってカメラを使う

当たり前の話ですが、普段から丁寧にカメラを使っていれば、キズも付きにくく劣化も最小限になります。業務用などで酷使する場合は致し方ないですが、決して乱暴に扱わず、愛を持って(笑)カメラを使ってあげてください。

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著者:Akihiko Suda

著者:Akihiko Suda

イシイカメラ 主任、鑑定士。「僕が知らないカメラやレンズはこの世には存在しません」と豪語する、フィルムカメラをこよなく愛する30代オッサン予備軍。レアでマニアックなフィルムカメラやオールドレンズを見ると極度に興奮してしまう生粋のマニア体質。大好物の超レアな機種の査定のお申し込みがあった際に、うっかりかなり高く査定を付けてしまうときがあることがたまにキズ(笑)

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